りーかあさま記念館主催第2回研修会 
 
     
2015年10月11日~12日にかけて草津聖マーガレット館(北関東教区研修所)において
     
リーかあさま記念館主催第2回研修会が開催されました。
     
     テーマは「わたしたち聖公会が受け継いだ宝」ーハンセン病者とともに歩んだ道からー
    
     講師は藤崎陸安(ミチヤス)氏。
        【国立療養所多磨全生園入所者、全国ハンセン病療養所入所者協議会事務局長】
     アドバイザー:石浦教良(ノリヨシ)氏。
        【国立療養所栗生楽泉園入所者、聖慰主教会信徒代表】

     参加者は教区内外から部分参加も含めて19名。
     川越からは菊池邦杳、菊池恊子、椋本杏子姉の三人でした。
    
     一日目は講演会の後で、重監房記念館見物、二日目は社会交流会館見学もしました。
     講演内容は、主に、ハンセン病者の過去の歴史の一部分に触れ、歴史的経緯を話されました。
     藤崎氏はクリスチャンとして「人と争うな」という言葉を先達から受け継いできたことと
     ご自身が重い病からの回復を経験しながらの「負けてたまるか」の二つのキーワードを中心に、
     ハンセン病患者の行政との交渉経過などに触れ、ハンセン病者がいなくなれば差別は無くなるのか?
     という
設問も出されました。

     又、ハンセン病施設の将来構想などにも言及され、人間の尊厳を大切にする象徴としての
     何らかの福祉施設に
変わりつつ、
     その中に故郷を想起しながら終焉を迎えたいとの発言が印象的でした。

                                                           菊池邦杳