秋のシンポジウム

歴史から学ぶ:現代社会において弱者をどう守れるか(ビデオとお話し)
それはホロコーストの“リハーサル”だった ~障害者虐殺70年目の真実~

              2017年12月10日(日)13:00~ 日本聖公会川越基督教会会館にて

 
          講師:クリス・ブリュンガー氏(ドイツ人・医師・製薬会社取締役社長・川越市在住)

  講師は大企業の製薬会社の社長ではあるが、かつては「見捨てられた病気に新薬を!」という心意気で、
 高価ゆえに使用できない開発途上国の人々の地方病とも言われる難病への新薬開発を志し、
 11年間ボランティアで関わった経験がある。
 

  最近になって母国ドイツが犯したホロコーストの前に、心身障害者の抹殺を計った事例について
 関係者の告白が明らかにされた。
 キリスト者が障害者の抹殺は殺人行為だと弾劾したにも関わらず、
 水面下でユダヤ人抹殺計画、即ちアウシュビッツ大虐殺の計画は進められた。
 生産性のない人、回復の見込みのない人、社会に貢献できない人は世のためならずということで、
 安楽死命令が出された、という衝撃的な事実が知らされた。
 当たり前のように、そのことが世の中を発展させる、と信じた関係者即ち看護人、医師、薬剤師が、
 何の疑問を感じずにホロトーストに参画していった。
 それを知る周りの人も抗うこともせず黙認していった。

  これらのお話しを通じて、弱者とは、障害者とは、ホロコーストとは、
 ドイツの戦後教育のあり方、歴史的反省のドイツの現状なども合わせて、
 我々にも考えさせる大きな課題を与えられたシンポジウムであった。

  今回は教会の信徒にとどまらず、身体障害者施設長さんなど外部の方々も6名ほど参加され
 総数50名がお話しと映像に見入った。         
                                 【宣教部 菊池邦杳】


    

                    
                                                         写真:野澤兄、ドゥエル兄