〜楽しい「教会問答」(6)〜



3.問 使徒信経を唱えなさい。

   答  わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。

    また、その独り子、主イエス・キリストを信じます。主は聖霊に
    よって宿り、おとめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもと
    で苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、
    三日目に死人のうちからよみがえり、天に昇られました。そして
    全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きて
    いる人と死んだ人とを審くために来られます。

    また、聖霊を信じます。聖なる公会、聖徒の交わり、罪の赦し、
    体のよみがり、永遠の命を信じます。アーメン

               

「使徒」とはイエスの弟子から継承されているという意味です。キリスト教の信仰をあらわした最も古い信経ということになります。その原型は、すでにパウロの『コリントの信徒への手紙T』15章3〜4節にある「キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと」に読みとることができます。これをケリュグマ(宣言)と言います。初期キリスト者の「信仰告白文」です。
 
 その後、紀元110年に殉教した司教イグナティオスの手紙1章1に継承されて
いるのがわかります。215年にはローマのヒッポリュトスの『使徒伝承』の21.「聖なる洗礼の授与」の中で、復活徹夜祭の洗礼式問答に使徒信経の内容があります。これを使徒信経の元である古代ローマ信条と言います。

 このように使徒から継承された信仰告白文である使徒信経は、ユダヤ教やローマ
帝国の迫害の脅威、教会内の分派の動きと分裂、そして異端思想による混迷の中で洗礼を受け神様の子供とされ、イエス・キリストを告白してきた初期キリスト者によって成文化されていったのです。 

 
現在の『祈祷書』では「入信の式」の洗礼式最後で、使徒信経を受洗者と会衆が共に唱えます。また「朝・夕の礼拝」で毎朝、毎晩唱えることになっています。使徒信経は神様の子供であるキリスト者が、日々告白し、証しする内容なのです。

 
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