4月・5月・6月の教会の礼拝 
    
  キリストの復活は(イースター=今年は
331日でしたが)、
 クリスマスに勝るとも劣らない重要なものです。
 この復活の記念日は、もともとイスラエル人の先祖が
 モーセに率いられてエジプトを脱出したことを記念する過越祭と重なっています。

 過越の祭は春の彼岸後の最初の満月の日の後の土曜日に守られており
  50日祭(5旬節=ペンテコステ)まで連続すると考えることができます。
 キリスト教の場合は土曜日が日曜日になるという違いはありますが、
 ほぼ同じと考えてよいと思います。

 この日はユダヤ教では小麦の収穫を感謝する日、すなわち、
 エジプト脱出後の新しい定住地で生活できるようになったことを感謝する日として、また、
 新しい生活を律する神の律法が与えられたことを記念する日として守られたようです。
 教会では、ペンテコステは(今年は
519日ですが)、神のみ許に住まわれる
 キリストの取り成しによって、キリストの弟子の群れに
 聖霊が下されたことの記念日として守られて来ました。

 ユダヤ教の律法授与の記念にも似て、聖霊の導きを受けて営まれる
 キリスト信徒たちの新しい生活の始まりを記念するということになりましょうか。
 従って、このイースターからの
50日目は、キリスト信徒たちが毎日の生活の中での
 キリストについての証しに集中することへの転換を画する貴重な記念日だということが
 できるのではないでしょうか。


  聖霊降臨日の次の日曜日は、三位一体主日と従来呼びならわされて来ましたが、
 今は聖霊降臨後第一主日という呼称が併記されるようになりました。
 それは、キリスト信徒たちが担うキリストについての証しが
 「父なる神、子なる神(キリスト)、聖霊なる神が一つの神」だという信仰を中心に
 展開されるものであることを示しています。

この時期、519日から、農業の収穫に重なる、1124日まで教会はこのような大きな主題のもと
 日々歩みを続けることになっています。