どうぞ よろしく        司祭:アンデレ 斎藤英樹    
 

私は昨年、20153月で定年退職した斎藤英樹です。
神学院を卒業して
40年間牧師をしました。
その間
10年間、立教高校(現・立教新座中学校・高等学校)・立教大学でチャプレンをしました。
北関東教区は埼玉・栃木・茨城・群馬県に亘っていますが、すべての県の教会に勤務しました。


よく「どうして牧師になったのですか」と聞かれるのですが、一番影響を受けたのは父でしょう。
父も牧師でした。
父は旧家の育ちでしたが、勘当されるようにして牧師の道に入りました。
その父を見ながらキリス教、教会が好きになっていったように思います。


一つ大きな出来事、キリスト教が好きになるきっかけがありました。
それはペリー先生の事件です。
中学
2年生の秋に、英語の教師だったペリー先生が殺される事件がありました。
酔った他の大学の学生に殴り殺されたのです。
先生は救急車で運ばれながら奥さんに、
「彼らは若い、彼らの罪が軽くなるように運動しなさい。」と言いながら息を引き取ったのです。


その事件を翌日校長先生から聞かされました。大きなショックでした。
十字架で殺されたイエスは
「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」
(ルカ福音書22:34)
彼らのためにとりなしの祈りをしたと聖書に書かれています。
イエスさまは神様だから、と考えていた私の前で同じように先生が息を引き取ったのです。
人間は素晴らしいと思いました。
その事件から「あなたは素晴らしい存在なのだ」とみんなに言いたくなりました。
そして牧師の道へ進む決心をしました。


牧師になって40年。さまざまな経験をしました。
嬉しいこと、辛いことそれぞれの中で、神様がいつも一緒にいて下さる、
導いていてくださるという思いを強くしました。
退職はしましたがこれからも「あなたは尊い存在、素晴らしい可能性を持った存在です」と告げ、
「どんな時も神様はあなたと一緒にいて、導いていて下さる」と話し続けていたいと思っています。
いつでもどうぞお尋ねください。お待ちしています。