教会―キリストを囲む交わり パレスチナの現実 川越基督教会 牧師 司祭 サムエル 輿石 勇教会を指す言葉にも、外観を指すものと中身を指すものがあります。 もともと教会の外観を指したものは英語ではチャーチで、中身を指す数ある英語の代表は コミュニオン(交わり)と言うことができそうです。 そんなわけで、「教会―キリストを囲む交わり」という表題をつけさせて頂きました。 コミュニオンとしての教会は、クリスチャンの集会所を本来意味した、チャーチとは違って、 イスラエル軍によるガザへの武力攻撃があります。この攻撃がなぜ始まったのか、 また、この攻撃の背後にどのような出来事が行われているかについて、 細かい報告はありません。 しかし、基本的な原因や対応策などは個人的なパレスチナ体験と パレスチナの友人たちからの通信ですぐに明らかになります。 今回の、パレスチナ人のかつてない憤りを惹き起こした、イスラエル軍による対ガザ攻撃は、 緊急アッピールの中で、「ガザから発射されるパレスチナ人のロケット砲は、 『イスラエル人による占領を停止させ、パレスチナを解放せよ』という 重要なメッセージだ」と書いています。 この発言は、イスラエル人は自分たちの国境を明確に定義したことがないという、 別の発言と繋がっています。つまり、パレスチナはイスラエル人が占領しているけれども イスラエルの国土ではないということです。 パレスチナ人と少数のユダヤ人が長年にわたって平和共存してきたパレスチナの姿を 回復しようというメッセージと読み替えることができるのではないでしょうか。 このような主張は何もパレスチナ人だけがしているのではなく、 パレスチナに住むイスラエル人の多くも同じことを主張しています。 一例として、この友人が紹介してくれたイスラエル人の学者たちの声明をご紹介しましょう。 この声明に署名する者は全てイスラエルにある大学の学者です。 ここに署名する者全てがイスラエル政府による侵略的な軍事戦略を 全く遺憾に思っていることを公表いたします。 パレスチナ占領とパレスチナ人に対する際限のない抑圧に代わる唯一の選択肢は 協議による合意という手段以外にはありません。 おびただしい数に及ぶ全く無辜の人々の殺戮は流血という障壁の積み重ねに他なりません。 イスラエルは即時の停戦に合意し、正義を伴う平和の合意によって、 占領の終結と和解への強い希望をもって、協議を開始すべきです。 (http://haimbresheeth.com/gaza/an-open-letter-to-israel-academics-july-13th-2014) このようなメッセージをより多くの方々にお伝え申し上げることも、 |