よろしくお願いいたします

                 司祭 パウロ 鈴木伸明
 
 4月より、川越キリスト教会牧師として赴任しました鈴木伸明です。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 私は千葉県船橋市の出身で、生まれてすぐ洗礼を受け、小学生の時は日曜学校へ通いました。
 市川聖マリヤ教会の日曜学校は盛んで、毎週160人ぐらいの生徒が礼拝に来ていました。
 小学校を卒業する時、毎週休まず共に日曜学校へ通っていた友人が
 川越に引っ越すためお別れすることになりましたが、
 私が川越という地名を聞いたのはこれが初めてでした。

 大学卒業後はそのまま神学校へ入学して3年間学び、
 最初に赴任したのが横浜聖アンデレ教会で4年間勤務しました。
 その3年目でしたでしょうか、高校生の信徒の人が川越で交通事故に遭ったことがありました。
 幸い命に別状はなく、手術も無事成功しました。その時ご家族と一緒に手術前後のお祈りをしましたが、
 初めて川越を訪れたのがこの時でした。
 小江戸の雰囲気を感じさせる印象的な町でした。

 1995年に熊谷の教会に赴任して以来、川越の教会を訪れる機会が多くなり、
 当時の牧師でおられた金子功司祭様ご指導のもと、北関東教区宣教部の働きを当教会の旧会館で行いました。
 また2002年からはお隣のさいたま市に、2008年から本年3月までは朝霞市におりましたので、
 川越の礼拝にうかがう機会もよくありました。

 川越の教会は松平惟太郎司祭様をはじめ、森紀旦司祭(後主教)様、
 秋葉晴彦司祭様、金子功司祭様、福島忠男司祭様、大橋邦一司祭様、輿石勇司祭様と、
 すぐれた教役者が定住していた教会でしたので、私が川越に赴任するとは思ってもいませんでした。
 煉瓦造りの歴史を感じさせる聖堂を見て、身の引き締まる思いをしています。

 川越は昨今、首都圏の身近な観光地として脚光を浴びています。
 平日はもちろんのこと、土曜日・日曜日になると大勢の観光客が
 地図やスマートフォンを眺めながら市内探索を楽しんでいて、
 当教会を訪問される方も相当数おられます。

 教会訪問を目的として、あるいはキリスト教信仰を求めて
 当教会の前を歩かれているかはともかくとして、
 「ここに教会があるのだ」と気づかれる方が多くおられるのは恵まれたことだと思います。

 教会の存在を知られた方々が、自分の人生との接点を見出したり、
 今の課題を振り返ったりしながら、聖堂で一時を過ごしていただくのはとても大切なことです。
 これから、教会の皆様と共に、この教会の宝を共有する方が増し加えられるのを願っています。